その7 御柱祭(1)
〈御柱仮見立て と 本見立て〉
御柱祭は、寅年と申年の七年に一度行われます。古代に始まったと言われていますが、 残されている中世の記録から798年に式年造営を行った記録があります。「御柱祭」は正式には「諏訪大社式年造営御柱大祭」と呼ばれています。式年造営とは、周期的に期間を定めて神社の社殿を新しく造り替える意味で、御柱祭で建てる4本の柱がその象徴となっているようです。
御柱祭は、諏訪大社上社(本宮・前宮)と下社(秋宮・春宮)からなり、諏訪湖を挟み地域で分担しています。茅野市は、上社の御柱に参加します。上社と下社の御柱は、少し異なりますのでここでは、上社の御柱についてご紹介させていただきます。
御柱の柱は、どのようにして決まるのでしょうか?
上社では、本番2年前の平成21年9月19日、北佐久郡立科町の国有林と町有林で柱の仮見立てが行われました。
諏訪大社関係者、各地区大総代、神之原の山作衆(世襲8件)など800人以上が参加、候補の大木8本を選びました。平成21年6月19日には、本見立てが行われ、諏訪大社平林宮司が「この木を本宮一の御柱としてよろしいでしょうか」の問いかけに約900人の参加者がこたえ、8本の柱を決めていきます。柱が決まるとしめ縄を張り、薙鎌(なぎがま)を打ちます。今年の本宮一の目通り周囲は。3.36mでした。
※この原稿は平成22年に掲載されたものです。