その4 山菜
春、雪解けのころから夏にかけて、たくさんの山菜が芽を出します。いつ頃にどんな山菜が取れるか知っておくことです。
地元の人たちは昔から、「スミレの花を見かけたらコゴミが出てくるよ」「小梨の花が咲いたらワラビ、タラノメ、ウドが良いよ」と教えてくれました。
この季節を覚えておくと便利で、その時期になると自然と体が動き出します。
ほとんどの山菜は、生か、ゆでるか、天てんぷらで食べられるので、山に入る時は炊事道具、醤油、味噌、ドレッシング、天ぷらの道具を持参すると、食卓がにぎやかになります。
春一番はフキノトウでしょうか、油みそ和えや天ぷら、保存にもよく便利です。アサツキ、カンゾウ、コゴミ、ウド、ギボウシ、ギョウジャニンニクなどはアクが無いので茹でるだけで食べられますが、和え物にするのも良いです。
天ぷらは、何といってもタラノメでしょうか。アケビ、ヤマブドウ、コシアブラ、アザミ、ウド、ウコギ、カタクリ、カンゾウ、ゴマナ、ソバナ、ユキザサなど、春の新芽にはおいしいものがたくさんあります。
保存しておいて後日食するものは、フキ、ワラビ、ゼンマイ、イタドリなど。生で食べるものは、ウド、イタドリ、ミツバ、ヤマイモ、ヤマワサビ、ネマガリタケなど。美味しいものばかりですが、アクのあるものは食べ過ぎると下痢を起こしますので、注意することです。
また、植物の中には薬草になるものもありますので、山での緊急時に覚えておくと便利です。アカザ、オオレン類、ドクダミ、チドメグサなどは即効薬です。
(次回へつづく)
その5 キノコ >>